民泊開業プロジェクトの進行|役所巡りの日々は光が見えて、暗転して|消防・県庁・法務局を回った記録 👉こちらでお話しているように、2週間ほどかけて熱心に役所巡りをしているうちに、消防設備の見積りが手元に届きはじめます。
ボトルネックであった「予算40万円以下」、業者さんによっては可能そう。
「民泊開業予算の壁」クリア。では税の問題は?細部を詰めながら現実感がわかないのは、民泊のイメージへの漠然とした不安と気づく。
一方で、TAXアンサーにも電話をして「賃貸から民泊に変更すると、賃貸で繰り越していた時の損失はどうなる?」か確認。
賃借人直近の退去から一年。
減価償却にくわえて固定資産税、火災保険、防蟻処理と維持費ばかり嵩んで損失を繰り越していたのに、重ねて消防の設備投資。民泊ですぐに回収できるとは思えません。
回答は、「毎年確定申告を欠かさなければ、有効期間内に賃貸に戻った際は、賃貸の時の損失を繰り越すことも可能」とのこと。こうして撤退の梯子も確保しました。
昨今のニュースから「民泊」へのイメージが気になっていたことに気づく
TAXアンサーの回答者さんは、「民泊」という呼び名が許せない様子。何度か「住宅宿泊業」と言いなおされました。
考えすぎかもしれませんが、もしかして個人的にトラブルがあったのかな?と面白おかしく想像していると、頭にぼんやりとあった不安「ご近所とのお付き合い問題」がはっきりした形で立ち上がってきます。
この日から、一日一軒ときめて、あまり大げさにならないよう近隣へのご挨拶を始めました。
連絡先や粗品などを持ってのごあいさつはまだ先ながら、「他から耳に入るよりは直接聞いた方が気持ち良いのでは」と想像して、世間話と軽い近況報告に絡めて話をするようにしました。
心配したようなネガティブな反応はなく、応援や励まし、若い世代からは「面白そう!」と言ってもらえて元気を貰えています。
漠然とした不安の正体は、未知への挑戦だから?本当はやりたくない?
こんなふうに、現実的に細かいところを詰めているのに、実はまだどこか人ごとのような気がしていました。
もしかすると、「不可能である」という理由を見つけてこのプロジェクトを終わらせたいのかも?と、矛盾した気持ちに自分自身が戸惑った事もあります。
こういうときは不安の正体を確かめるのが一番。
ご近所懸念は動いて解消。
未知の世界と思うなら、やっている人に会ってみましょう。
民泊って、実際にはどんな人がやっているの?会いに行こう
実は前年に、たまたま参加した観光ツアーで、ランチ時間にご一緒したきれいな奥様が「お宿をやっています」と自己紹介され、「なるほど!普段は置物で女将さんですか?」とやりとりしたことが、この後の展開を大きく前進させてくれました。
計画の当初から頭の隅にあった名刺を引き出しから引っ張り出して電話します。
4日後には近江八幡|スピード感に、すべてご縁と感じる
お友だち3人で立ち上げられた法人LOCUSさん。
時代劇の撮影にも使われる、近江八幡の歴史が色濃く残る地域で「真」「澪」「縁」の3軒を経営されています。
あらためてホームページ👇も拝見したうえで「お話を伺えるお時間をちょうだいしたい」と言うと、最短で予約を入れてもらえました。
BIWA HOLIDAY HOMES ゲストハウス | 株式会社LOCUS
この辺りの気持ちは「ドキドキしながら新しいステージの前に立つと、扉がどんどん開いていく」ような感覚。
まるで何かに背中を押してもらっているようでした。
民泊営業の裏側を見せてもらって感じたこと
宿泊させてもらったのは三軒のうち一番大きい「真」
夫婦二人で使わせてもらうのは申し訳ない「母屋」の風格を持つ大きなお屋敷です。
チェックインのあと、自分たちの状況を一方的に語った後、
「どんな経緯で開業されたの?」「今までトラブルは?」「ご近所とのお付き合いは?」「実際に稼働率はどうなの?」などなど、気になっていた不躾な質問を次々繰り出しますが、ニコニコとよどみなく答えてくださいます。
もちろん環境が違うのでそのまま当てはまることばかりではありませんが、どこまで聞いても「ソレハタイヘンダ、ワタシニハムリ」 と思う要素は出てこない。どこまでも「何とかなりそう(できそう)」に聞こえます。
翌日のチェックアウト後には清掃の様子や、他の二軒にも車で案内していただき、以下は、あくまでも私個人の感想ですが
- 装飾、家電、家具、食器など、建物のイメージに合えば、必ずしも最新のものでなくても身近なもので揃えられる
- 清掃は、ご近所のパートさんや身内の方に助けてもらってなんとかなる(リネンの洗濯も掃除中にできそう)
- 準備は、「心を込めて友だちをお迎えする」ような気持ちに近いとおもう

チェックインは、非対面にするための設備の見当がつかずに心配していたのですが、こちらでは対面で対応しているとのこと。
夜間を含むトラブルにも労を惜します駆けつける様子を聞いて不安もわきましたが、稼働率を考えると暇な私たちにはちょうど良いのかも。
なるほど顔をみて、相手の様子もわかって、良いこと尽くしではと胸をなでおろします。
歩いて散策する距離に観光資源が満載の近江八幡が羨ましい|自分の街の良いところを探そう!
着いた時から感じていましたが、この辺りは有名なお菓子のお店 👉たねや をはじめ、八幡濠をめぐる観光船、八幡山からの琵琶湖を望むながめと、観光資源がとにかく豊富。
こればかりは太刀打ち(肩を並べる)なんて無理、うちには本当にお客さんが来てくれるのかなと、ひるむ気持ちもありましたが、のんびりと「良いところ探し」しようと思います。
地域への貢献をと参加している地元出身の偉人や、伝統産業のアピールなど目線を変えれば思いつくこともあります。
また、昼間は観光客でにぎわっていたのが、夕食後の散歩で、遅くまで営業しているお店はないことに気づきます。
あらためて見回せば、歴史の趣が生きる街並みではあるけど、ここは静かな住宅地。
京都、奈良、大阪から気軽に日帰りできるアクセスの良さは逆に、「観光の拠点」にならないこともあるのかと気づきました。
それでも敢えて泊まりたい人が、じっくりと滞在するのがこれらのゲストハウスのようです。
それなら私たちにもチャンスはあるのかも。

思えば旅行好きの私たち。
転勤も含めて世界を歩き回ってきた自分たちの目線で旅人をおもてなしすると考えたら、やっとパズルがカチッと音を立てて嵌った気がしました。
…とはいえこれは、民泊をやってみたい気持ちを確かめただけの「サイドストーリー」
民泊開業に向けてのプロジェクトはまだまだ、これからも役所巡りが続きます。

コメント